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若手社員座談会

-CROSS TALK

知っているようで知らない「総合職」の実態。住江織物で、総合職人材として働く三人の先輩が、入社前後に感じたギャップや働き始めて知った仕事の楽しさ、やりがいを語り合います。

総合職の魅力とギャップって?

企業活動の中核を担う総合職。就職活動中の皆さんは「幅広い職種があるけど、配属先もさまざま、
場合によっては思い通りの仕事につけないことも…」とお悩みかもしれません。
そこで、住江織物で総合職として働いている三人の先輩の話を聞いてみました。
彼・彼女らはなぜ総合職を選んだのでしょうか、そしてその選択はどうだったのでしょうか?

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就職前の
「総合職」のイメージは?

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堂原 総合職というと、営業を筆頭に、研究や開発よりの職務から法務や人事、経理などさまざまな役割があるというイメージでしたね。もともと私は「営業がしたい」と考えていました。それに、周囲から見られる自分の姿や性格からも営業職が向いていると思っていました。ただ、「何がなんでも営業がしたい!」とは感じていなくて、どちらかと言えば「来るものは拒まず」、どんな仕事でも挑戦してみたいと楽観的に構えていました。

古田 そうですね、私も堂原さんの言う通り、総合職にはさまざまな分野があり「会社としては配属にあたって、それぞれに適した人材を選ぶ必要があるんだろうな」と考えていました。それならば、私の主観よりももっと広い視点から私を見て、客観的に適性を判断してくれるんじゃないかなと思ったんです。もともと私は学部卒であることから、専門的な研究職への道はそれほど希望していませんでした。「研究に打ち込むよりも外に意見を発信していく方が好き」という性格もあって、会社にその判断を委ねてみようという感覚でした。

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総合職のイメージですか…。一定確率で、自分が意図しない配属になるような仕事かなと思っていました。もちろん、就職前に思い描いていた仕事と近しい部署に配属された同期も多くいますが、全員がその通りにはならない、というような感じです。

古田 佃さんはなぜ、その総合職にチャレンジしたんですか?

私は大学院卒で、6年間化学分野で研究を進めてきました。でも「これから続く長い人生において、6年なんてほんのわずかな期間だ」と感じたんです。そうしたら「大学の研究の延長にある就職」に人生のすべてを賭けるのが、安定を求める「居心地のいい」選択を選んでしまっているだけのように思えたんです。だから、自分の知らない分野へも挑戦しようと思って、総合職の道を選びました。

「総合職」や「配属先」に
感じたギャップとは?

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実を言うと、感じています。私は、総合職といっても開発か工場での製造か、いずれにしろ技術系の仕事に就くだろうと予測していました。配属も、日本国内であれば良いくらいの気持ちでいたのですが、まさか本社で営業とは。ちょっとびっくりしましたね。

堂原 私は反対に「営業になるんだろうな」と思っていたので、まさか情報システムの仕事で社内のITインフラに関わるなんて思っていませんでした。就職当初はITやシステム関係の知識は全くありませんでしたし、もうどうしようかと思いました。

古田 私も営業になるだろうと予想していて、それなら「東京か、大阪か」なんて考えていたら、配属先は奈良の工場でした。生産技術係で自分のこれまで培ってきた経験や知識が活かせるのだろうか、成果が出せるのだろうかと不安になりました。
でも、仕事を始めてみたら、すごくやりがいがありました。私の部署では、製造ラインの改善・品質向上や工場の技術や設備を活用した新商材の開発などを行っているんです。製造ラインに関わるには加工に関する知識が必要ですし、新商材の開発などは手探りの中で行っていく仕事で、私も試作に携わるなど業務の幅も大きく、毎日が充実しています。それに工場の従業員さんや先輩方も優しくて、暑い日などはアイスを買ってくれることもあります(笑)
今は、「奈良の工場の皆さんと一緒に仕事ができてよかった」と思っています。

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そうですね、私は人と話すのが苦手なので最初は「営業は向いていないのでは…」と思っていたのですが、業務に取り組んでいくうちに気がついたんです。機能資材事業部門で営業するうえでは、モノづくりの知識が不可欠だと。営業活動では、さまざまな業界のメーカーの担当者さまと直接お話しすることもありますので、その時に製品や素材の知識がなければ十分にその魅力を伝えることができません。また社内でも、私が主体となって、部内外の人と一緒に製品の試作や試験に関わるので、本当に開発から販売まですべての業務に携わることができるんです。 機能資材事業部門での営業は、社内外のさまざまな人と連携しながら、自分で0からモノづくりをしていく仕事です。 モノづくりの意思を持って、知識を身につけ自分の職務をしっかり果たしたうえであれば、ある程度裁量を持って自分の居場所を探すことができるんです。そう考えると、営業活動も面白いなと思うようになりました。

堂原 2人ともそうなんですね。私も最初は不安だらけだったんですが、今は少しずつ楽しくなってきています。住江織物の情報システムの仕事に携わる先輩方は私と同じく配属されて0から学んできた方が多いんです。だから、わからないことがあっても先輩が「自分の場合はこう対処した」と、親身になって教えていただいています。それに、情報システムの仕事は各地の事業部や営業拠点のIT関連の問題や悩みを解決するために動くので、それこそ全国にある拠点から相談の電話やメールが舞い込みます。営業と同じように、コミュニケーションは必要になりますし、毎日違う相手、毎日違う問題と向き合うので、飽きることもありません。

そう考えると、やっぱりそれぞれの性格や適性、将来を見据えて配属を決定してくれるのかな。

堂原 就職後、大学時代の友人と会ったりすると「堂原、営業じゃなくて、情報系の仕事をやっているのか!?」と驚かれますけどね(笑)

配属当初の悩み&
福利厚生について

古田 話は変わりますけど、お二人は本社勤務ですが社宅に住んでいますか?
私は奈良の工場までは自動車通勤ですので、社宅と一緒に社宅の駐車場を使っているんですけど、家賃補助が9割って本当に助かりますよね。それに知らない土地での配属だったので、近くに同期や先輩がいるのも心強いですし。

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堂原 私も社宅に住んでいますね。配属当初は引っ越し費用のサポートもあって、引っ越し先で一部の家電やカーテン・照明などの用意もしていただけたので、仕事始めもスムーズでした。
社宅は大阪の本社のすぐ近くにあって通勤にも便利ですし、休日に散策するのにもちょうどいいんです。それに、社宅といっても一棟借り上げとかではなくて、他の方も入居するマンションの一室を借りているような形なので、プライバシーもしっかり守られますし、会社所有の社宅や寮のイメージではなく、自分で借りている賃貸マンションのような感じですね。

私は家が本社から近いので、社宅制度は使っていないですね。他の福利厚生として保養所が利用できるので、同期と行ったことがあります。将来的には、仕事に必要な資格取得のためのサポートは受けたいですね。

堂原 社宅以外で言えば、私は喜劇の優待券もいただきました。他にも大人気で抽選になる演劇の公演などもあるんですよね。

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今の仕事&これからの夢って?

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堂原 私が今の仕事をしていて嬉しかったのは、私宛ての問い合わせがくるようになったことですね。今年、グループ会社になった拠点のITインフラ対応を私が主体で進めることになったんですが、OJTの先輩に大変お世話になり四苦八苦しながら、それでもやり遂げた時はちょっと感動しました。そうして色々な部署や事業所のITインフラの改善や問題解決に取り組んでいくことで「堂原さんに相談したい」って指名で電話がかかってくるんです。まだまだ覚えることがたくさんで、先輩にも教わってばかりですが、それでも誰かから名前を覚えてもらえて、必要とされると思うとやりがいを感じますね。

古田 私は今、工場で使用されている製造工程の品質管理のための紙帳票を電子化するという仕事に取り組んでいます。これが、現場での入力方法の整備やデータ化することのリスクなど、さまざまな角度からの検討が必要で大変なんです。多くの部署や人を巻き込んだ業務であることから、責任を感じて必死になっていたんですが、先輩や上司から「短期的な結果を出さなくていい、慎重に進めていこう」といったアドバイスをいただけて、肩の力が抜けました。一人だと揺らいでしまう考えや視点をしっかりと引き戻してくれる先輩や上司がいるのも住江織物の魅力ですね。

私は、今は製品の販売やデリバリーを行う傍らで、製品開発にも携わっています。ホットカーペットの電子基盤・配線構造を検討したり、難燃や抗菌・抗ウイルスなどの試験の評価など、実際の操作はしませんが、技術者とともに企画したり開発を進めていくのが楽しいですね。

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古田 製造ラインに関する知識はまだまだ足りていないですが、いずれは住江織物の新たな顔となる商材を生み出していければと思っています。これからの世の中で必要になる、エコで利益の創出につながる魅力的な商材を生み出せる環境が、今の部署には揃っていると感じていますから。そういう意味では、奈良に配属になってよかったと思います。今は満足していますね。

私はまだ自分が営業に向いていると言い切れる自信はないんですが、それでもこの変化は自分を成長させる大きなチャンスだと思っています。機能資材事業部門という部署は繊維だけにとらわれない多様な素材が扱え、自由な発想が求められる場所ですから、ここで挑戦を続けて、今後ももっと自分の手でモノづくりをしてみたいです。

堂原 私も今の配属先になって新しい視野がひらけたと思っています。大学まではプログラムやIT関連の分野は避けて通ってきたんですが、いざ飛び込んでしまったら意外と面白くて、今は知識を吸収するのが楽しいですね。とりあえずの目標は、各部署から寄せられる問題を自分で考え、噛み砕いて理解したうえで、自信を持って回答できるようになること。
会社の情報管理やコミュニケーションを支える重要な仕事ですから、一つひとつ丁寧に仕事に向き合って力をつけていきたいですね。