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大野 真陽瑠

-Ono Mahiru

研究・開発
(車両内装材事業)
2023年入社

自分を伸ばす秘訣は、難しく考えないこと

鉄道やバスなど、自動車以外のほぼ全ての公共交通機関の座席に張られる、シートやカーペットの設計開発に携わっています。私の部署では、将来を見据えた先行開発や新規商材の開発を行うことも少なくありません。

仕事を進める上で大切にしているのは、「日頃から難しく考えないこと」です。もちろん、考えて動くことは重要ですが、考えてばかりでは前に進めません。まずは慣れるまで全力を尽くし、勝手がわかってきたら、そこで初めてアレンジや新しいことに挑戦してみる。遠回りに見えるかもしれませんが、これが私なりの仕事の近道だと感じています。

やりがいや楽しさを感じる瞬間は?

自分が試作を担当した製品が内定し、鉄道やバスの車内で実際に使用された時に「やっと形になった!」と思うとともに、達成感と嬉しさを感じます。
鉄道やバスの車両のシートなどは、表にSUMINOEの名前が出るものではありませんし、大きな注目を集めるものでもありません。しかし、公共交通機関を快適に使用していただくには欠かせないものだと思っています。
この大切な商材を作るために私は試作を行うのですが、試作と一言で言っても、一つの商材が生まれるまでに何十もの試作品の開発が行われます。もちろん、それは私一人で開発できるわけではなく、営業や加工場の方を含めた多くの社員の手を渡り、時間をかけて開発されるのです。その試作が認められ、量産化される。交通機関を利用するお客さまには決して見えない、モノづくりの裏側にある、多くの人の物語に私が関われる。そのことに、責任の重さとやりがいを感じています。

公共交通機関の内装材を開発するあなたの使命とは?

私の目標は、お客様さまのご要望通りに安全な製品を提供し、公共交通機関の安全で快適な環境づくりに貢献することです。例えば、私たちが扱う商材の中に、シート表皮材に使われる「モケット」があります。これは、ふわふわとした柔らかい手触りとは対照的に、非常に強い耐久性を持つのが特徴です。鉄道やバスで使用されるため、目を引く色や自由な柄が展開されており、試作するのも楽しい商材の一つです。しかし現在、このモケットを製造できる工場は非常に少なく、もはやSUMINOEにしかできないといった特殊な技術も存在します。こうした高い技術が必要な商材は、今後も増えていくことが予想されます。私たちは、このような商材を作り続け、さらにブラッシュアップしていくとともに、その貴重な技術をしっかりと未来へ残し続けていくことも重要な使命だと感じています。

ある日のスケジュール

これまでのキャリア

2023年
車両企画部設計グループに配属。
取扱い商材の基礎知識を学びながら、試作発注業務などを担当。
2024年
鉄道・バス向けカーペットの新規品の試作から量産立上げを担当。新規商材の開発にも従事。
2025年~
カーペットの設計開発担当を継続しながら、シート表皮材の設計開発業務も担当。

キャリアビジョン

これからも車両関係の業務を続けていきたいと思っていますが、将来的には自動車などの異なる商材の知識も新しく学び、知識の幅を広げたいと考えています。現在はモケットやカーペットを担当していますが、ゆくゆくはもっと多くの商材に関わっていきたいです。目指すは「マルチタスクができる、深みある人材」です。