野田 康雄
住江互太(広州)
汽車繊維製品有限公司(中国:SPM)
2018年入社(中途入社)
中国の驚くべきスピードの速さ
中国でのサプライヤーとの交渉では現地のスタッフも活躍します。ある時、日本側から自動車のシート表皮に加飾をする試作依頼があり、機械メーカー探しを現地のスタッフに依頼したのですが、その対応は非常に素早いものでした。現地のスタッフは日本語が話せる人も多いですが、言葉が通じない方ともスマートフォンのアプリなどを駆使して意思疎通を的確に行えるので非常に頼り甲斐があります。また、広州に点在する機械メーカーや加工場は多彩な技術を持っており、その柔軟さや量産化のスピードも目を見張るものがあります。
一筋縄ではいかない広州のサプライヤー。だからこそ挑む価値もある
長年付き合いのある中国のサプライヤーや加工場でも、日本企業が求める品質を追求するとなると、一筋縄ではいかないこともあります。先日も製品を加工する前の段階でトラブルが発生したのですが、この時はすぐにサプライヤーを訪問し、その原因を素早く突き止められたことで今後の対策を協議できました。しかしトラブルの芽は、サプライヤーや加工場に原因があるもの以外にも、計画停電や天災による物流の停滞、環境対策など数多く存在します。こうした状況下でトラブルを未然に防ぎ、万一の際にはチーム一丸となって対応にあたる、そのために奔走するのは非常にやりがいを感じます。
日本を離れて知る、先輩方の立場と苦労
広州に配属され、忙しい日々を送る中で気付かされたのは、住江織物の先輩方のしてくれたサポートのありがたさです。SPMでは私が主体となって考え、トラブルに立ち向かい、解決方法を模索しなくてはなりません。振り返ってみると、「国内では何か問題があった時には先輩たちからのサポートや、アドバイスがあったのだ」と、今更ながらに理解でき感謝の気持ちでいっぱいです。それを実感した今は、自ら学び挑戦を続ける覚悟ができました。中国というこの大きな市場で、住江織物の量産した製品をさらに流通させ、その地位を揺るがないものとし、私が赴任を解かれた後にも、ビジネスが軌道に乗るような成果を掴み取っていきたいと感じています。