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野田 康雄

-Noda Yasuo

住江互太(広州)
汽車繊維製品有限公司(中国:SPM)

2018年入社(中途入社)

EVからその先へ、
革新的な自動車開発が進む中国の現場へ、製品を送り出す

住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司(以下SPM)は、2005年に中国の広州に設立された自動車用の天井材やシート表皮材の製造・加工拠点です。中国は急速に発展を遂げており、市民生活の中にもEV車が多く導入されています。また政府や自動車メーカーでは、EVの先を見据えた新たな自動車の開発なども始まっています。広州はこうした自動車メーカーが数多く集まる最先端の地域であり、日本のメーカーとの合弁会社や、素材を供給する中国のサプライヤーも数多く集まっています。当社の製品も中国で生産される自動車に搭載されるものが主体。この発展著しい激戦区での私の役目は、既存の商品を滞りなく納品できるよう管理すること、また新規の商品については技術部や営業部と連携し、安定的な生産体制を構築していくことです。

中国の驚くべきスピードの速さ

中国でのサプライヤーとの交渉では現地のスタッフも活躍します。ある時、日本側から自動車のシート表皮に加飾をする試作依頼があり、機械メーカー探しを現地のスタッフに依頼したのですが、その対応は非常に素早いものでした。現地のスタッフは日本語が話せる人も多いですが、言葉が通じない方ともスマートフォンのアプリなどを駆使して意思疎通を的確に行えるので非常に頼り甲斐があります。また、広州に点在する機械メーカーや加工場は多彩な技術を持っており、その柔軟さや量産化のスピードも目を見張るものがあります。

一筋縄ではいかない広州のサプライヤー。だからこそ挑む価値もある

長年付き合いのある中国のサプライヤーや加工場でも、日本企業が求める品質を追求するとなると、一筋縄ではいかないこともあります。先日も製品を加工する前の段階でトラブルが発生したのですが、この時はすぐにサプライヤーを訪問し、その原因を素早く突き止められたことで今後の対策を協議できました。しかしトラブルの芽は、サプライヤーや加工場に原因があるもの以外にも、計画停電や天災による物流の停滞、環境対策など数多く存在します。こうした状況下でトラブルを未然に防ぎ、万一の際にはチーム一丸となって対応にあたる、そのために奔走するのは非常にやりがいを感じます。

日本を離れて知る、先輩方の立場と苦労

広州に配属され、忙しい日々を送る中で気付かされたのは、住江織物の先輩方のしてくれたサポートのありがたさです。SPMでは私が主体となって考え、トラブルに立ち向かい、解決方法を模索しなくてはなりません。振り返ってみると、「国内では何か問題があった時には先輩たちからのサポートや、アドバイスがあったのだ」と、今更ながらに理解でき感謝の気持ちでいっぱいです。それを実感した今は、自ら学び挑戦を続ける覚悟ができました。中国というこの大きな市場で、住江織物の量産した製品をさらに流通させ、その地位を揺るがないものとし、私が赴任を解かれた後にも、ビジネスが軌道に乗るような成果を掴み取っていきたいと感じています。

ある日のスケジュール

OFF timeの過ごし方

「食は広州にあり」と言われるほどの美食の都市ですから、一番の楽しみは食事です。飲茶も多彩ですし、辛すぎず素材を活かした味付けの料理が多いので満足しています。さらに時間があれば、雑多なものが集まる問屋街へ行き、面白いアイテムを探すのも楽しみの一つです。