ENTRY

藤井 貴士

-Fujii Takashi

研究・開発
(技術開発センター)
2021年入社

「服の見えない縫い目」のような人間でありたい

服の内側にある見えない縫い目には、服の型崩れを防いだり、快適な着心地を維持したりといった大事な役割があります。開発者としての私が得意とするデータ収集やその取りまとめも、そんな役割を持っているのだと思います。今の部内で取り組む開発においても、私のまとめたデータが全体を支え、プロジェクトを前に進めていけるように、控えめで目立たない存在であっても、なくてはならない堅実な仕事を積み重ねていける人間でありたいと感じています。

技術開発センターでは何を開発しているのですか?

私は主に、樹脂を扱った商材の開発に携わっています。
その中でもメインで取り組んでいるものは、鉄道やバスの優先席や入り口付近の表示に使われる、車両資材の床面表示フィルムの開発です。このフィルムの耐久性をより高めたり、機能性をより長く維持したりできる商材を開発していくのが私の役割です。
私の開発対象としては、既存製品の機能性向上が約半数、残りの半数が今まで世の中になかった新しい商材の開発に挑戦するというものです。特に新規開発では、部署内だけではなく、大学や他企業と連携して動くことも多く、常に新しい刺激を受けています。

グループの中でも開発に向き合う姿勢は違うのですか?

以前は自動車内装材の設計開発に携わっていました。現在の部署でも開発を進める上でのゴール、つまり製品化という最終的な目標では一緒なのですが、かつての業務はモノづくりの中でも後半の製品化に関わる開発が主で「しっかりしたもの、良いものを作る」という意識が強かったです。現在の部署ではモノづくりの始まりとなる新規開発に比重を置いた開発をしているため「新しいアイデアや、より面白いもの」に意識が向いていると感じます。
それぞれ開発のスタンスや流儀は違いますが、大変ではあるものの、私は現在の部署が気に入っています。特に、部内全体で展示会やセミナーに参加する機会が多かったり、論文や情報誌の回覧が多かったりするので、新しい情報・新しい学びが多いです。

新しいアイデアを得るため心がけていることは?

やはり、新しいアイデアを生み出すためには新規技術の情報収集が欠かせません。個人的には新規技術や特許について掲載されている情報サイトを定期的に閲覧したり、余裕があれば、自身の取り扱っている材料や商材について詳しい資料を作ったり、普段取らないデータをあえてとってみる習慣をつけています。
今まで気にもかけていなかったデータに目を留めることで、新しい気づきが生まれることもあるからです。
また、技術開発センターでは、技術開発を支援する体制も整っており、私は半期に2回ほどセミナーや展示会に参加しています。特に展示会に関しては、大阪や東京、海外にも赴くこともあります。

ある日のスケジュール

これまでのキャリア

2021年
スミノエテイジンテクノ株式会社に出向。
設計開発部 第1グループへ配属。
自動車内装材の設計・開発に携わる。
2024年
技術開発センター材料開発グループに異動し、浴室関連の商材開発に取り組む。
2025年~
車両資材の床面表示フィルムの開発業務に取り掛かる。

キャリアビジョン

今は技術開発センター内で知識や技能をしっかりと習得しつつ、関連部署の仕事内容への理解を深めていきたいと考えています。将来的にはSUMINOE全体に繋がりを広げて、できることを増やしていきたいです。また、SUMINOEは歴史ある企業なので、多くのお客さまに長年愛され続けている商材が多数あります。10年あるいは15年後には、私もそうしたSUMINOEの歴史に名を残すような商材を作りたいと思っています。