気候変動問題への取り組み

温室効果ガス排出量削減目標

 中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」の方針のもと、2022年4月、温室効果ガス(CO2)排出量の長期的な削減目標を設定しました。

 当社グループ全社を対象とし、事業活動におけるCO2排出量を2030 年度(2031 年5 月期)までに2013 年度(2014年5月期)比35%削減することを目標としました。

 物流改善、生産拠点の一元化、エネルギー効率向上と使用燃料の変更、働き方改革ほか、事業活動によるCO2排出量の削減に対する具体的な取り組みを実施するとともに、環境対応型商材の拡販の両軸で、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

温室効果ガス(CO2)排出量売上高原単位削減目標

TCFD提言に沿った情報開示TCFD

 当社グループは、2022年7月、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しました。TCFD提言に沿って、気候変動問題に関わる当社グループの情報開示を進めていきます。

1.ガバナンス

 気候変動問題を含む環境問題全般に関わる施策について、各本部・部門の推進委員で構成されるCSR推進委員会内に設けた環境推進部会で立案、CSR推進委員会で審議・決定し、全社組織で実行しています。CSR推進委員会での審議・決定事項はCSR・内部統制審議会(経営会議)に報告し、承認を得る体制を取っています。
 また、中長期経営目標に合わせて設定した環境問題全般に関わる行動目標「エコチャレンジ」を掲げて事業活動に取り組み、年度ごとに結果を評価し、統合報告書などで報告しています。
 加えて、2021年5月に「CO2見える化委員会」を発足させ、全グループの温室効果ガス排出量の把握、分析、削減戦略立案にあたる組織としています。

2.戦略

 中長期経営目標に合わせ、環境問題全般に関わる行動目標(エコチャレンジ)を設定し、事業活動における環境負荷低減に取り組んでいます。2021~2023年度の3ヵ年は「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」のもと「エコチャレンジ2024」に取り組んでいます。
 また、2022年4月に「住江織物グループの温室効果ガス排出量削減目標」を策定し、温室効果ガス(CO2)排出量の長期的な削減目標を設定しました。当社グループ開発理念の中核である環境対応型商材の開発とその拡販について、脱炭素社会への移行に伴う機会と捉え、さらに強化・注力していきます。

3.リスク管理

 気候変動リスクについて、環境推進部会を中心に、リスクの最小化と機会獲得に向けた各種方針・戦略の策定、取り組みのモニタリングに関する管理を行っています。

4.指標と目標

① エコチャレンジ2024

 2021~2023年度の3ヵ年を行動期間とし、事業活動によるCO2排出量を2020年度比3%削減(売上高原単位)。

② 住江織物グループの温室効果ガス排出量削減目標

 2030年度(2031年5月期)までに事業活動によるCO2排出量を2013年度比35%削減(売上高原単位)。
 当社グループの温室効果ガス排出量削減目標においては、指標をScope1、2としています。
 Scope3については2023年度より国内主要6事業会社の算出をスタートしています。Scope3の温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みの第一段階として、国内主要6事業会社について現状把握し、具体的施策を検討していきます。

TCFD最終報告書に基づく当社グループへの影響度分析

 気候変動リスクと機会が当社グループの事業および財務に与えるインパクト(影響)を分析しました。

気候変動リスク・機会による当社グループの事業・財務への影響度評価