リスクマネジメント

リスクマネジメント

リスクマネジメント体制

各委員会での審議・検討後、経営会議に報告

 当社グループでは、各本部・部門の代表委員で構成されるCSR推進委員会にて、リスクに対する事前対策・緊急時対応などリスクマネジメント活動全般の諸事項の審議を行い、CSR・内部統制審議会(経営会議)に報告、承認を得る体制を取っています。

 内部統制においては、住江織物(株)と国内外のグループ会社より報告されたリスクに基づき、財務諸表の重要な虚偽表示リスクを中心に把握を進め、そのリスク評価を財務統制委員会にて検討し、CSR・内部統制審議会に報告しています。これにより一定レベルのリスク軽減はできていますが、引き続きIT化を推進し、さらに軽減できる体制を確立させていきます。

国内リスクマネジメント

各部門への生産管理システムの展開

 国内の各事業部門へ繊維業界に特化した生産管理システムを順次導入しており、現在は車両資材事業部門と、スミノエ テイジン テクノ(株)の調達部門で本番稼働しています。本システムによって、営業から調達への発注状況、調達から営業への生産状況、そして在庫状況の3つを「見える化」することで、製販一体の体制構築に役立つと考えており、今後は当社グループへの横展開を視野に入れています。

海外リスクマネジメント

生産管理システムの導入

 住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司(中国)とPT. Suminoe Surya Techno(インドネシア)に対し、前述のシステムを応用させた生産管理システムの導入を進めてきました。

 このシステムの本番稼働により、すでに導入されている財務会計システムなどとデータ連携していき、在庫管理の精度向上と内部統制強化を進めています。

事業継続計画(BCP)の実施状況

安否確認訓練の実施

 企業としての信頼を継続させるためには、緊急事態発生時に正確な情報を迅速に発信することがキーだという考えのもと、安否・被災状況などの情報収集を重視したBCP行動計画の策定に以前より取り組んでいます。

 住江織物(株)と(株)スミノエの本社では、「BCP安否確認訓練」を年1回実施しています。緊急事態発生時を想定し、社内緊急連絡ルールに従って従業員の安否を確認しています。2022年9月2日に安否確認訓練を実施し、対策本部にて社員全員の安否を速やかに確認することができました。

Business Continuity Planningの略称。災害・事故などの緊急事態発生時に、事業の継続や復旧を速やかに行うために策定される計画。

知的財産

知的財産権にまつわる啓発活動

 知的財産権のなかには特許権・実用新案権・意匠権・商標権などがあり、それぞれ保護対象や期間が異なります。従業員に正しい内容を理解させるために、入社時には知的財産権に関する教育を必ず行っているほか、住江テクノ(株)奈良工場と住江織物(株)本社間で定期開催されている技術会議でも、他社の特許情報について共有しています。

 今後も知的財産権に関する教育を継続的に行い、当社グループが保有する知的財産を保護していきます。