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- 中長期経営目標
1. SUMINOE GROUP WAYの方針
中長期的な「ありたい姿」を見据え、2027年5月期までの方針を定めました。

2. 財務目標
3ヵ年連結収支計画

[単位:百万円] | ||||||
実績 |
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2021/5期 | 2022/5期 | 2023/5期 | 2024/5期 | 2021/5期比 | ||
売上高 | 79,702 | 86,480 | 90,360 | 93,490 | +13,787 | +17.3% |
営業利益 | 1,049 | 1,160 | 2,520 | 3,300 | +2,251 | +214.5% |
営業利益率 | 1.3% | 1.3% | 2.8% | 3.5% | ||
経常利益 | 1,211 | 1,350 | 2,730 | 3,530 | +2,318 | +191.3% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 409 | 620 | 1,280 | 1,960 | +1,551 | +378.7% |
ROE(%) | 1.5 | 2.2 | 4.5 | 6.6 | ― | |
DEレシオ(倍) | 0.67 | 0.58 | 0.64 | 0.56 | ― |
※想定為替レート:2021/5期 105.95円 3ヵ年目標 103.00円
セグメントごとの成長戦略
インテリア事業
取扱商材: カーテン、カーペット、ラグ・マット、壁紙 等

強 み
- 長年培ってきた高いレベルの環境対応型商材の開発力と企画販売力
- 空間全体の設計・デザインおよびコーディネート提案

外 部 環 境
- 環境商材の需要の高まり
- 住宅着工件数の減少
- 原材料価格の高騰による収益悪化リスク
[単位:百万円] | 実績 |
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2021/5期 | 2022/5期 | 2023/5期 | 2024/5期 | 2021/5期比 | ||
売上高 | 31,024 | 33,750 | 34,430 | 35,120 | +4,095 | +13.2% |
営業利益 | 579 | 400 | 450 | 520 | △60 | △10.3% |
営業利益率 | 1.9% | 1.2% | 1.3% | 1.5% | ― |
(業務用カーペット)
- ECOS®タイルカーペットの拡充と販売強化
- 後染め糸から原液着色糸へ移行
(家庭用カーペット)
- オーダーラグ販売の新業態立ち上げ
- 折りたたみ仕様ラグの充実
(カーテン)
- ブランドカーテンの販路別の戦略強化
- ハウジング向け商品の開発
- 抗ウイルス加工を中心としたコントラクトカーテンの機能性商品の拡充
(壁紙)
- 抗ウイルス加工壁紙の発売
(スペース デザイン ビジネス)
- 新規得意先の拡大
- オフィス・ホテル等へのビジネス拡大
(その他)
- ブランドイメージの発信強化と浸透
- 直営EC事業の強化
自動車・車両内装事業
取扱商材:シート表皮材、床材、天井材 等

強 み
- 天井材からカーペット、カーマットまで、自動車内装材をトータルで提供
- 長年にわたり培ってきた高い技術力と提案力
- インテリア事業との開発・デザイン面での連携
- 車両事業での高い市場シェア
- 内装材への抗菌・抗ウイルス加工


外 部 環 境
- 脱炭素社会へ向けた取り組みの強化
- 国内自動車生産台数の減少
- CASE、MaaS
- EV新興メーカーの台頭
- 価格競争の激化
- テレワークの浸透による通勤・出張の減少
- 車両保有台数の減少
- アフターコロナの旅行者拡大
[単位:百万円] | 実績 |
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2021/5期 | 2022/5期 | 2023/5期 | 2024/5期 | 2021/5期比 | ||
売上高 | 45,102 | 48,980 | 51,910 | 54,170 | +9,068 | +20.1% |
営業利益 | 2,102 | 2,800 | 3,590 | 4,170 | +2,067 | +98.3% |
営業利益率 | 4.7% | 5.7% | 6.9% | 7.7% | ― |
自動車
(国内)
- 合皮デザインでの差別化
- 次世代自動車内装の開発
- 最適調達による原価低減
- 高収益性/新規部位/少工数生産/環境商材の開発
- 新工法によるファブリック素材の開発
- 海外への横展開
(海外)
- 各社での生産バランスの最適化 [北中米]
- ファブリック素材への加飾能力強化 [中国]
- 未参入車種の新規受注 [タイ]
- セーフガード対応のための現地調達および現地生産化 [インドネシア]
車両
- 抗ウイルス加工のモケット・カーテンの拡販、合皮シートの開発
- 環境にやさしいファブリックの開発
(鉄道)
- 改造・張替工事の受注拡大
- 難燃軽量カーペットの開発・販売
- 新触感スミキューブの提案・受注
- 高機能・低価格の床表示フイルムの開発・拡販
- 安全対策商材の拡販
(バス)
- 抗ウイルス加工モケット・カーテンの拡販
- シェアの拡大
機能資材事業
ホットカーペット

消臭・フィルター関連

強 み
- 消臭や抗ウイルスなど機能加工の活用
- 従来の分野や業界に捉われない事業領域の拡大
- 多様な用途開発を推進する体制
- 顧客ニーズに応える細かな商品開発の推進
柿ポリフェノールサプリメント
「柿ダノミ」

浴室床材

航空機向け内装材
リサイクルポリエステル長繊維「スミトロン®」
スマートテキスタイル 他
外 部 環 境
- 衛生意識の高まり・健康志向
- 在宅時間の増加・プライベート志向
- 環境負荷低減への貢献
- 高齢化社会への対応
[単位:百万円] | 実績 |
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2021/5期 | 2022/5期 | 2023/5期 | 2024/5期 | 2021/5期比 | ||
売上高 | 3,130 | 3,410 | 3,680 | 3,840 | +710 | +22.7% |
営業利益 | △87 | △140 | 150 | 190 | +277 | ― |
営業利益率 | ― | ― | 4.1% | 4.9% | ― |
事業・商品の価値向上、開発営業力の強化
- 繊維系電気暖房商材の生産供給体制の最適化
- 機能材、加工技術の活用による新たな用途開発の推進
- 消臭加工や抗ウイルス加工など機能加工製品の拡販
- 航空分野の品質マネジメントシステムJISQ9100による徹底した品質管理と製品供給を推進
- 「柿ダノミ」に次ぐ新たな健康食品の開発推進
- スマートテキスタイルの事業化推進
- 開発部門との連携と開発営業力の強化
成長戦略 “抗菌・抗ウイルス” —全部門
インテリア
- 業務用カーペット、カーテンでの商材の拡充
- 家庭用カーペットでの商材の拡充と他の機能とのコンビネーション強化
- 抗ウイルス加工壁紙の開発
自動車・車両(自動車)
- 抗菌・抗ウイルス加工の標準化
- 数量確保により低価格化を実現
自動車・車両(車両)
- 抗ウイルス加工のモケット・カーテン・カーペットの拡販
機能資材
- 各分野での商材の開発・販売
- 抗菌・抗ウイルス「スミノエフレッシュTMフィルター」の拡販
技術・生産
- 空間に対する機能性(消臭、抗菌、抗ウイルス等)商品の開発
研究・技術開発
外 部 環 境
- 安心安全に対する意識の高まり
- 高齢化による介護産業の変革や働き手不足
- バイオ・バイオマスプラスチックを用いた商品需要の高まりおよび従来の石油由来製品の展開に伴うリスク
- 当社保有特許に対する知財紛争リスク
- 浴室床材の後継モデルの開発および受注
- 床表示フィルムの改良
- 複合機能加工薬剤の開発・商品化
- 新規消臭フィルターの開発
- 空間に対する機能性(消臭、抗菌、抗ウイルス等)商品の開発
- スマートテキスタイル:水濡れ検知システムや発電繊維の商品化に向けた取り組み
- 奈良式柿渋を用いた新規商品開発
- バイオプラスチック活用の基礎研究
- 木質バイオマスからの有益物質抽出の基礎研究

投資・資本政策について
- 既存事業の強化と事業規模拡大のため、積極的に設備投資とM&Aを行います。
- 最適な資本構成を目指します。

プライム市場上場維持を目指した取り組み
2022年4月、東証市場が再編され、新市場区分へ移行します。当社グループはプライム市場上場維持基準をクリアするため、あらゆる施策を講じます。
- 既存事業の強化、積極的な設備投資・M&Aによる企業価値の拡大
- 積極的なIR活動による、投資家とのコミュニケーションの強化と知名度向上
- 株主還元策の強化
- 流通株式数の増加に向けた取り組み 等
プライム市場上場維持基準 | 当社グループの状況 | |
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株主数 | 800人以上 | 〇 |
流通株式数 | 20,000単位以上 | 〇 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 未達 |
売買代金 | 1日平均売買代金0.2億円以上 | 未達 |
流通株式比率 | 35%以上 | 〇 |
DEレシオ改善計画
有利子負債を圧縮してDEレシオを改善し、企業価値の向上につなげます。
- ※DEレシオ…
- 有利子負債(リース債務除く)純資産(非支配株主持分除く)

株主還元について
株主のみなさまへの安定的な配当を前提とし、業績の動向と事業拡大への投資を勘案しながら、適正な成果の配分を行います。
配当時期については中間および期末の年2回を基本といたします。
IR活動を積極的に行うことで、株主のみなさまとのコミュニケーションを強化してまいります。

3. 非財務目標
CO2排出量削減への取り組み
1990年に「スミトロン®」を開発して以来、当社グループ製品によるCO2排出量の削減に取り組んできました。
2021年6月、CO2排出量削減と環境負荷低減をさらに強化するため、CO2削減見える化委員会を発足しました。
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製品でのCO2排出削減貢献量
- タイルカーペットの循環型リサイクル
- 「スミトロン®」等再生糸の使用量拡大
- 再生PET綿・再生樹脂材の使用量拡大
事業活動でのCO2排出量の削減
- 物流改善、生産拠点の一元化
- エネルギー効率向上と使用燃料の変更
- 働き方改革
環境対応型商材の開発
「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+ A(アメニティ:快適さ)」の開発理念をベースとした研究開発をさらに加速させ、脱炭素社会に貢献します。
(CO2削減に貢献する環境対応型商材の例)
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水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS®」
- 2011年発売
- 業界トップクラスの再生材比率最大84%、CO2削減貢献量最大40%を達成(ECOS iD-8100の場合)
- これまでの10年間で約9万tのCO2を削減
- 次の10年間で約22万tの削減を目指す
表面のパイル糸に原液着色糸を使用した「ECOS®」 -
「スミトロン®」
- ペットボトルの再生ポリエステルチップを50%以上使用
- 耐候・耐熱性に優れているため長期使用が可能
- 環境負荷が少ない原液着色方式
原液着色糸への転換
従来、カーペット表面のパイル糸の染色は、染色処理に伴う排水処理が必須で、大量の水・電力を使用する「後染め」方式で行ってきました。現在、排水の問題がなく、水・エネルギーの削減からCO2排出量も少ない「原液着色糸(紡糸段階で顔料による着色を施した糸)」の使用に転換しています。
Governance(ガバナンス)の取り組み
これまでの取り組みをさらに推進し、法令・企業倫理を遵守し社会から信頼される企業を目指します。
- 基幹システムの再構築
- 社外取締役による経営の意思決定の強化
- 歩き回る経営による双方向コミュニケーション
- コンプライアンス研修の継続実施
- 「企業倫理ホットライン」のさらなる周知
- グローバル・リスクマネジメントの強化
- BCP行動計画
4. 当目標期間に強化する取り組み
奈良事業所再編
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現在建設中の新研究開発棟 -
時代に即した事業所を実現します。
- 生産能率向上
不要な生産設備の売却
生産設備を集中させることで生産能率の向上 - サプライチェーン効率化
物流倉庫増築、物流センターの集中による外部倉庫費の削減、作業効率化 - 研究開発強化
研究開発棟を技術開発の共通の場として新設し、事業部間の連携強化によるシナジー効果の発揮、新製品開発のスピードアップ - 環境負荷低減
染色設備、排水処理場の撤去による環境負荷の低減
- 生産能率向上
スペース デザイン ビジネスの強化
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「面」を彩る製品の製造販売・提案にとどまらず、「空間」全体の設計・デザインにも事業領域を拡大し、お客さまのご要望をさらに高いレベルで具現化していきます。
店舗設計に関する深い知見と卓越した施工ノウハウを持つ株式会社シーピーオーが2020年に当社グループに加わって以降、徐々に相乗効果が出てきています。今後、シーピーオーが得意とする店舗のほか、保育園・学校、医療施設へと事業領域を拡大していきます。
インテリジェント インテリア 2.0
ホテル内装を手掛けるインテリア事業部門と、自動車・車両内装事業部門がタッグを組み次世代車内装をつくりだす事業横断プロジェクト“インテリジェント インテリア 2.0”を進めています。CASE・MaaS時代の新たなカーインテリアを“ONE SUMINOE”で探求していきます。



企業ブランディング
当社グループのステークホルダーに、理念・事業を深く理解し、共感していただくため、IR活動や広報活動を強化
CO2排出量削減への取り組み
事業運営、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減
働き方改革
健康に働ける職場環境づくり、人材育成、多様な人材の活用
基幹システムの再構築
事務作業の効率化、収支・在庫データ等の一本化、IT人材補強
財務体質の改善
・DEレシオ改善(有利子負債の圧縮)・在庫回転率アップ ・自己株式の活用
将来見通しに関するリスク情報
当社の今後の計画、戦略等の将来見通しに関する記述は、現時点で予測可能な合理的判断に基づいて作成されたものであり、実際の業績は、今後様々な要因で異なる場合がございます。