ニュースリリース

2019.01.01お知らせ

2019年 年頭のご挨拶

旧年中は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。


 2018年は、災害が多い1年となりました。大阪府北部を震源とする地震、平成30年7月豪雨、台風第21号および北海道胆振東部地震により、亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 経済面では、日本国内での災害の影響が見られたものの、堅調な企業収益および雇用、所得環境に支えられ、景気は底堅く推移しました。海外においても、米国を中心に回復基調が続きましたが、米中貿易摩擦等を背景に、先行きに対する警戒感が強まりました。
 当社におきましては、2017年6月にスタートした第5次中期3ヵ年経営計画「2020」の2年目に入り、テーマとして掲げた「企業ガバナンスの再構築」と「事業の成長」の二軸のもと、全役員、全社員が一丸となって、成長のための基盤づくりと諸施策に取り組んでおります。

○ 企業ガバナンスの再構築
 ガバナンス強化およびコンプライアンスの徹底は、怠れば企業の根幹を揺るがしかねない、グループ全体で取り組むべき重要課題です。当社では、企業統治に関する3つの基本行動として、

1. 報連相
2. 現場の「見える化」
3. 先送りしない風通しの良い組織
を徹底しております。

 同時に、週報・月報の定型化や、経営メンバーが各現場に赴き、担当者と意見交換を行う「歩き回る経営」といった誰もが同じ目線で課題を把握できる仕組みや、中堅社員による業務改善プロジェクトなど、組織を活性化させる取り組みを行っております。併せて、基幹システムの再構築をグループ全体で行っており、緊密な協力体制のもと、情報基盤の整備を進めております。本年は、これまでに見えてきた気付きや課題を整理・検討し、より一層邁進していく所存です。

○ 事業の成長
 当社の各事業を取り巻く環境が急速に変化し続けているなかで、「取扱い商材の拡大」「グローバル化の強化」「高付加価値商材の開発・販売」を軸に、非繊維分野を含む新規商材の開発や積極的な海外展開を図っております。本年も、以下の5つの点を意識し、事業の成長に向けて取り組んでまいります。

1. これから伸びていく産業分野への商材開発と販売の強化
2. 製造現場における適正品質の維持と、そのための現場目線による5Sの徹底
3. 市場競争で勝てる原価作り
4. 付加価値のあり方と特許などを含むオリジナルモデルの追求
5. AI・IoTが引き起こす変化への対応

 2019年は、平成から新しい時代に移るとともに、2020年東京オリンピックに向けて日本経済高揚への期待が高まり、また55年ぶりの日本開催が決定した2025年の大阪万博も併せて、右肩上がりの経済が大いに期待される年でもあります。
 当社は、今後何が起こっていくのか、どのように変化していくのかを冷静に見極め、この変革期を進んでまいります。

 本年も何卒ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

住江織物株式会社
代表取締役会長兼社長
吉川 一三