ニュースリリース

2021.01.01お知らせ

2021年 年頭のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。 

 2020年に蔓延した新型コロナウイルスは、地球規模で社会・人・経済に対してマイナス影響を与えました。本年も当社を取り巻く環境は依然として厳しいものとなることが予想されますが、この難局を力強く乗り切り、企業が成長していくためには、長年にわたって当社が取り組んできたESGの観点を基にしたグローバル経営が重要であると考えております。感染予防を徹底し、ますますグローバル化を加速させながら、よりよい製品づくりを通して、安心して暮らすことのできる持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。

○ E:環境負荷低減への取り組み
 当社グループはこれまでも、これからも、メーカーの社会的責任として自社商品の環境負荷低減に取り組んでまいります。同一製品間での「生産→使用→再生」を実現した水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS®」の製造・販売に注力することや、製品に使う糸の染色方法を、大量の水や電力を必要とし、排水処理も必須となる後染め方式から、紡糸段階で顔料を入れ着色させる原液着色方式へ移行することは、Eの取り組みの代表例です。

○ S:社会課題解決への取り組み
 1990年代、シックハウス症候群をきっかけに開発した独自消臭加工技術は、抗菌、抗ウイルス、抗アレルゲンの複合機能を併せ持つ「トリプルフレッシュ®デオ」へと進化しております。これまで培ってきた加工技術を活かし、多分野における抗ウイルス製品の製造・販売を進めてまいります。今後も社会のニーズを捉えながら、事業を展開してまいります。

○ G:ガバナンスへの取り組み
 当社グループは法令・企業倫理を遵守した企業活動を通して、社会から信頼される企業を目指しており、その実現のため社外取締役の選任、監査役制度の機能強化を図っております。コーポレート・ガバナンスの基本方針として「住江織物グループ企業行動規範」・「住江織物グループ企業行動基準」を定め、役員および従業員は常に自らの考えや行動が法令・企業倫理に沿ったものであるよう心がけております。
 また、ガバナンスの基礎として、各役員および従業員の“現状を理解する力”、“成長に対する認識”、“危機に対する認識”の強化・底上げに取り組んでおります。正確な判断資料の早期提供と情報の共有のため、基幹システムの再構築による見える化を進めております。

○ グローバル化への対応
 当社グループでは、海外拠点間の連携強化により、相互供給を迅速に行える体制を構築しております。また、材料調達と生産拠点の移管をフレキシブルに行うことで、最適生産体制の強化にも取り組んでおります。
 世界的に自動車産業およびモビリティを取り巻く環境が目まぐるしく変化するなか、当社が創業以来培ってきたインテリア事業と自動車内装材事業の企画力と技術力の融合を図り、次世代自動車内装を開発するなど、グループ全社をあげてグローバル展開を行ってまいります。
 また、アフター・コロナの取り組みとして、グリーン・リカバリーが提唱されています。当社グループの環境負荷低減技術や社会課題解決型製品を各国拠点で展開していくことで、循環型で持続可能な脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

○ 新たな事業領域へ
 2020年9月、店舗の設計・デザイン・施工等を行う株式会社シーピーオーがグループに加わりました。当社インテリア事業では、カーペットやカーテン、壁紙などのインテリア内装材を販売しておりますが、店舗設計についての深い知見と卓越した施工ノウハウを持つ同社が加わることで、室内空間全体をデザインし、顧客要望をさらに高いレベルで具現化することが可能となります。今後は、インテリア内装材の製造販売から空間設計・デザインへ、また、これまでターゲットとなっていなかった店舗分野へ事業領域を拡大してまいります。
 実店舗事業に取り組む一方、外出自粛や在宅勤務により活性化するオンラインビジネスに関しては、WEBツールを用いた商談や展示会の実施、また製品のWEB販売にも注力してまいります。

 本年も社員一同、力を合わせて進んでまいりますので、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

住江織物株式会社
代表取締役会長兼社長
吉川 一三